- 腰が反った姿勢が気になる
- 腰痛がひどくて仕事に集中できない
- 自分で反り腰を治す方法ってないかな?
このような悩みをお持ちのあなたに、反り腰が改善するセルフマッサージをご紹介します。
腰痛で悩む原因のひとつに「反り腰」が挙げられます。
立ち仕事やデスクワークの人は、知らない間に反り腰となりやすいです。
今回ご紹介するセルフマッサージを実践すれば、反り腰が良くなり、腰の痛みや重だるさもラクになりますよ!
8年間医療関係に従事している専門家が教えますので、ぜひ参考にして下さいね。
反り腰は腰痛を引き起こす原因の1つだよ。一緒に改善しよう!
反り腰ってどんな状態?
反り腰とは、言葉の通り「腰が反った状態」を指します。
人の脊椎はS字状のカーブを描いており、腰椎は最初から後ろに反った状態です。
反り腰は、腰椎の反りがより強くなった不良姿勢であり、女性に多くいます。
反り腰の原因
原因①:普段の座り姿勢が悪い
よい姿勢を保とうと、「背筋を伸ばす」ことを意識して座る人もいるかと思います。
しかし、伸ばすことを意識するあまり、腰が反っている人も多く見かけます。
よい姿勢とは「耳・肩・股関節が一直線」になった状態ですので、参考にして下さい。
原因②:普段の立ち姿勢が悪い
普段、立ち仕事をする人も反り腰になりやすいです。
立ち姿勢を保つためにも筋肉が働いているのですが、長時間立っていると筋肉が疲れます。
すると、無意識の内に疲れた筋肉をかばおうと姿勢が崩れ、反り腰となってしまいます。
立ち姿勢も、「耳・肩・股関節・膝関節・外くるぶし」を直線で結んだ姿勢が、最も効率的に身体を支えられると言われています。
原因③:筋肉のバランスが崩れている
立ち姿勢や座り姿勢を保つには、「抗重力筋」と呼ばれる筋肉が働きます。
これら抗重力筋の一部が弱くなったり、疲れたりすると良い姿勢ができなくなり、反り腰になってしまいます。
すると、弱い筋肉はますます弱くなり、反り腰が慢性化してしまうのです。
原因④:体重の増加
体重が増えてお腹が大きくなると、身体は前に倒れそうになるので、それを支えるために反り腰になりやすいです。
妊婦さんも、お腹が大きくなると反り腰になりやすいので、腰痛に悩む人も多くいます。
原因⑤:ヒールを履く習慣がある
ヒールを履くことで、重心が前に傾きます。
すると、人は前に倒れないようバランスを保つために、反り腰で重心の位置を調整します。
そのため、ヒールを履く人は反り腰の人が多いです。
ヒールが好きな人や、仕事柄ヒールを毎日履く人は腰痛のケアをしっかりと心がけましょう。
反り腰の症状
症状①:腰痛が慢性化してしまう
反り腰は腰の筋肉に負担がかかっている状態なので、放置していると痛みが慢性化してしまいます。
日々の生活で当たり前のように反り腰になっていると、腰の筋肉はどんどん硬くなります。
症状②:反り腰が当たり前になってしまう
反り腰の姿勢は、腹筋やお尻の筋肉が働きにくく、腰や太ももの筋肉に負担がかかります。
そのため、反り腰が続くことで腹筋やお尻はどんどん弱くなり、腰や太ももの筋肉は疲れてしまいます。
この筋肉のアンバランスにより、反り腰が当たり前になってしまうのです。
症状③:気持ちよく眠れない
反り腰がひどくなると、仰向けで寝た時に腰と床の間に隙間ができます。
腰に隙間ができると、身体がリラックスできないので、寝付きが悪くなることも。
横向きで寝れば解決しますが、寝返りをした際に痛みで目が覚める可能性もあります。
反り腰を改善するために、マッサージすべき筋肉
反り腰に関係する筋肉はたくさんありますが、マッサージすべき筋肉は以下の4つ。
- 脊柱起立筋
- 腰方形筋
- 大腿直筋
- 腸腰筋
では、順番に解説していきますね!
脊柱起立筋
脊柱起立筋とは、腰背部に張り付いている8つの筋肉の総称です。
「抗重力筋」とも呼ばれる筋肉で、立ち姿勢などを維持する時に働く重要な筋肉となっています。
反り腰の人は脊柱起立筋が働きすぎるので、負担がかかって痛みを引き起こします。
腰痛の人はしっかりとケアしてくださいね。
腰方形筋
腰方形筋とは、骨盤の後面から肋骨に走行する、腰に張り付いた筋肉です。
立ち姿勢や座り姿勢の時に、腰椎を安定させる働きがある重要な働きがあります。
腰方形筋が硬くなると、脊柱起立筋や腸腰筋に負担がかかるので、反り腰を引き起こす可能性があります。
腰方形筋が腰痛の原因になることはよくあるので、しっかりケアしようね!
大腿直筋
大腿直筋とは、骨盤から膝に向かって走行する、太ももの前面に付着した筋肉です。
この筋肉は本来、膝を伸ばす時に強く働く筋肉です。
しかし、立ち姿勢の時は骨盤を前傾(お腹が突き出た姿勢)にする作用があります。
この筋肉が短縮してしまうと骨盤が前傾し、反り腰の原因となってしまいます。
腸腰筋
腸腰筋とは、「大腰筋」「小腰筋」「腸骨筋」と3つの筋肉の総称を指します。
鼠径部の深層を走行するとても重要な筋肉です。
この筋肉も大腿直筋と同様に、短縮すると骨盤を前傾させてしまうので、反り腰の原因となりやすいです。
腰に付いていない筋肉が反り腰の原因になるって、不思議な感覚ですよね。
反り腰を改善するセルフマッサージのやり方
腰痛の原因となりうる、反り腰を改善するためのセルフマッサージのやり方を解説します。
手順は大きく5ステップ。
- 反り腰がどれくらいかチェック
- 脊柱起立筋のマッサージ
- 腰方形筋のマッサージ
- 大腿直筋のマッサージ
- 腸腰筋のストレッチ
なお、マッサージする時は「息を止めずに」「痛気持ちいい範囲で」「左右両方の実施」の3点を意識して行ってくださいね。
反り腰は特に、左右両方の筋肉をほぐすことが大切だよ!
ステップ①:反り腰がどれくらいかチェック
まずは、反り腰がどの程度かチェックしていきましょう!
確認する方法は簡単で、床に寝転がった状態で、腰と床の間にこぶしが入るかを確認して下さい。
こぶし1つ以上の隙間があるなら反り腰の可能性が高いです。
反り腰に当てはまった人は、これから紹介するセルフマッサージを入念に行って下さいね!
ステップ②:脊柱起立筋のマッサージ
脊柱起立筋は、反り腰になると確実に硬くなる筋肉です。
しっかりとほぐしていきましょう!
背骨の近くに脊柱起立筋が走っているので、上から下に向かって指圧していきましょう。
硬くなっている人は、痛みのない範囲で無理せず実施してくださいね!
マッサージでほぐした後は、しっかりとストレッチをして筋肉をゆるめましょう。
仰向けになった状態で、両膝を抱えながら30秒間ストレッチします。
膝が胸に近づくほど、しっかりと筋肉を伸ばすことができています。
ステップ③:腰方形筋のマッサージ
腰方形筋は、骨盤〜肋骨に向かって走っている筋肉です。
反り腰の人に限らず、腰痛持ちの人の多くはカチコチに硬くなっています。
しっかりとほぐしていきましょう。
背骨より指3本分くらい外側を、親指を使ってマッサージしていきます。
痛気持ちいい範囲で30秒間、左右に指を揺すりながらほぐしていってください。
脊柱起立筋と同様、硬くなっている人が多いので気をつけてくださいね!
写真のように、ストレッチしたい方の脚を伸ばし、反対側の膝を立てて下さい。
すると、腰の部分が伸びている感覚になるかと思いますので、痛気持ちいいところで30秒間ストレッチします。
息を止めずに、リラックスして実施することを忘れずに!
ステップ④:大腿直筋のマッサージ
大腿直筋は、太ももの前を走る筋肉です。
反り腰で太ももが張っている人は、この筋肉が硬くなっているのでしっかりほぐしましょう。
座った姿勢で、手のひら全体で太ももを優しくマッサージしていきます。
円を描くように手のひらを動かし、30秒間同じことを繰り返します。
親指を使って、先ほどよりもしっかりと大腿直筋をほぐしていきます。
前後に親指をゆすりながら痛気持ちいい範囲でほぐしましょう。
硬くなっている人が多いので、無理のない範囲でお願いします。
身体を後ろに倒していくと、太ももの前が突っ張る感じがしてきます。
痛気持ちいいところで30秒間、しっかりと筋肉を伸ばして下さい。
ステップ⑤:腸腰筋のストレッチ
腸腰筋は、股関節の前側を走行する筋肉です。
ここは直接手で触るのは難しいので、ストレッチでしっかりとほぐしていきましょう。
ストレッチしたい足は膝立ちとなり、反対の足は前に出しましょう。
前に出した膝をさらに前に出すと、後ろ足の股関節が伸びてる感覚が得られます。
その姿勢で30秒間、しっかりとストレッチしていきましょう。
ストレッチする時は、腰が反らないように気をつけてくださいね!
まとめ:反り腰に好影響を与えるセルフマッサージをしよう!
この記事では、反り腰を改善するセルフマッサージについて解説しました!
- 反り腰がどれくらいかチェック
- 脊柱起立筋のマッサージ
- 腰方形筋のマッサージ
- 大腿直筋のマッサージ
- 腸腰筋のストレッチ
町中を歩いていても、反り腰の人を多く見かけます。
反り腰を改善させることで、腰痛の悪化を予防することができますので、今回ご紹介したセルフマッサージを是非続けてくださいね。
店舗名 | つらい腰痛に効果的!反り腰が改善するセルフマッサージのやり方を解説 |
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