今、ヘッドスパが注目されています。その理由は、アンチエイジングから眼精疲労、肩こり首こりなど幅広く効果が実証されてきているからでしょう。
その反面で「ヘッドスパは良くない」といった声もあるようです。
すでに通っている方はもちろん、これから通いたいと思っている方には見過ごせない声ですよね。
そこで今回は、医学的なエビデンスを参考にしながら、ヘッドスパが良くないと言われる理由や、施術を受ける際の注意点をお伝えしていきます。
整形外科
古屋 智之先生
1983年 東京都生まれ
2008年 聖マリアンナ医科大学医学部医学科 卒業
2010年 聖マリアンナ医科大学整形外科 入局
保有資格:日本整形外科学会専門医,整形外科スポーツ医,医学博士
所属学会:日本整形外科学会
運営店舗:女性専用24時間ジム アマゾネス,癒し~ぷ用賀店
ヘッドスパが良くないと言われる理由とは?
基本的にヘッドスパを受けることによるデメリットはありません。
「ヘッドスパが良くない」と言われる背景としては、通うタイミングが適切でなかったり、施術したヘッドスパニストの技術がないことがあげられます。
そのような背景を理解していただいたうえ、どのような「良くない声」があるのか見てみましょう。
ヘアセットが乱れてしまう
ドライヘッドスパは1時間以上、仰向けになって施術を受けるため頑固な寝癖がついてしまいます。
美容室のヘッドスパならシャンプーもしますし、最後にセットもしてもらえますが、ドライヘッドスパは違います。
寝癖直しやクシはサロンに常備されていますが、デート前など、しっかりセットしたいイベントの前は避けた方が良いでしょう。
やりすぎるともみ返しがくる
マッサージを受けている方は聞いたことがある「もみ返し」。ヘッドスパでも起こり得ます。
もみ返しとは、強すぎる力で揉まれたり、過度に揉みすぎたりすることで、筋繊維や筋膜の損傷から炎症が起こってしまう現象のこと。
だるさや痛み、さらには吐き気や頭痛まで引き起こします。施術中に力加減が不安になったら、ヘッドスパニストに声をかけて調整してもらいましょう。
毛根にダメージを与えてしまう
男性にとっては気になる薄毛。ヘッドスパを受ける際に、力が強すぎたり頻度が多すぎたりすると、毛根がダメージを受けてしまう場合があります。
ダメージを受けると抜け毛が増えるだけではなく、毛髪の成長にも悪い影響を与えてしまうので、将来的な薄毛に繋がってしまう可能性も……
くわえて、マッサージの摩擦によってヘッドスパ中に髪の毛が抜けてしまうことも、良くない声に繋がっています。
頭皮に炎症が起きる可能性がある
強すぎる力でマッサージしてしまうと頭皮を傷つけてしまい、傷から菌が入ることで炎症を引き起こす恐れがあります。炎症が発生すると頭皮のバリア機能が弱くなりニキビやフケにも繋がってしまいます。
施術者の手に菌が付着していると起こりやすいため、衛生管理がしっかりされていないサロンでヘッドスパを受けると発生しやすいリスクです。
髪質が悪化する恐れがある
髪質はキューティクルが影響していますが、摩擦によってキューティクルが破壊されると、髪の内部が痛んでしまい、切れ毛や枝毛などのトラブルが発生します。
美容室で行うヘッドスパは濡れた状態で行うため摩擦が少ないですが、無水で行うドライヘッドスパは、髪への摩擦が発生しやすいです。
技術がないヘッドスパニストが施術をすると、過度な摩擦が発生してしまい、髪質の悪化に繋がります。
ヘッドスパで得られる効果とは?
ここまでヘッドスパの良くない声についてお伝えしましたが、安心してください。技術があるサロンで適切な頻度のヘッドスパを受ければ、ほとんどのリスクを回避できます。
それどころか、多くの良い効果を得ることができます。具体的な効果は以下のとおり。
・首や肩のこり改善
・目の疲れをリフレッシュ
・睡眠の質が上がる
・顔をひきしめる
・抜け毛、薄毛の予防に
・頭痛の予防、軽減
・自律神経の乱れ改善
このように、多くの良い効果を得ることができるんです。より詳しく効果を知りたい方は、こちらの記事を見てくださいね。
【医師監修】ドライヘッドスパとは頭皮をもみほぐす施術のこと!7つの効果や受ける頻度・おすすめ専門店など網羅的に解説>>【医師監修】ドライヘッドスパとは頭皮のもみほぐし!ドライヘッドスパによる7つの効果も合わせて解説
ヘッドスパで死亡する可能性があるか医学的に解説
過去にヘッドスパ自体が死亡に繋がった事例は確認できませんでした。しかし、特定の状況下でヘッドスパを受けた場合、最悪の事態として死亡する危険性もあります。
もっとも危険な状態は飲酒をしている人。とくに泥酔状態だと死亡に繋がる危険が高くなります。その理由としては、アルコールによって血管が拡張しているため、ヘッドスパの刺激で頭部の血管が切れてしまう恐れがあるからです。
サロン側から施術を断られることがほとんどですが、ご自身としてもお酒を飲んだあとにヘッドスパを受けようとする行為は避けましょう。
また、以下に該当する方もヘッドスパは避けるべきです。死亡まではいたらなくても、体調不良に繋がる可能性があります。
・骨粗鬆症、高齢の人
・風邪で熱がある人
・食事直後の人
・手術をして時間が経っていない人
以下の記事で詳しく説明していますので、不安な方は事前に確認するようにしてくださいね。
【死亡に至る可能性も】ドライヘッドスパを受けられない・禁止されている人の特徴>>【死亡に至る可能性も】ドライヘッドスパを受けられない・禁止されている人の特徴
ヘッドスパに関するよくある質問
最後にヘッドスパについて、良くある質問をまとめてみます。
ヘッドスパをすると後遺症が発生する?
ヘッドスパ後に頭痛や吐き気の症状が発生する場合がありますが、その理由は様々です。
まず記事の冒頭でもお伝えした、「もみ返し」がヘッドスパの後に起こる不調のひとつ。痛みは3~4日ほどで解消されることが多いですが、酷い場合には1週間以上痛みが続く場合もあります。
また、偏頭痛を持っている方はヘッドスパにより痛みが悪化してしまう可能性が。嘔吐してしまったり、吐き気を催すこともあるので、偏頭痛の方がヘッドスパを受ける場合は注意が必要です。
上記2点は悪い反応ですが、良い体の反応である「好転反応」もあります。老廃物が流れることで倦怠感や眠気、さらに腹痛などの症状があらわれますが、正常な体の反応なので心配する必要はありません。数日で症状はなくなります。
頭皮マッサージはやめた方がいいのか?
頭皮マッサージは良い効果がたくさんあるので、続けていきたい習慣です。
しかし、ご自身で行う頭皮マッサージはあまりオススメしません。間違った方法でマッサージを続けてしまうと、体調不良や頭皮環境の悪化をまねく恐れがあるからです。
可能であればサロンに足を運んで、プロのヘッドスパニストに施術してもらう方が良いでしょう。
ヘッドスパの効果を知ってメリットを享受しよう
良くない声が見られるように、ヘッドスパが悪い結果をまねくことは少なからずあります。しかし、技術がある店舗に足を運び、適切な頻度で施術を受ければ、デメリットは限りなくゼロに近づけられます。
ヘッドスパを受ける際は、注意点を把握したうえで信頼できるサロンで受けるようにましょう。
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短時間で心身の疲労を解消したい人や非日常な心地良さを感じたい人は『ドライヘッドスパ専門店 癒し~ぷ』でドライヘッドスパを受けてみましょう。
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